凸版印刷、次世代太陽電池バックシート工場を新設

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凸版印刷、次世代太陽電池バックシート工場を新設
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凸版印刷は13日、次世代の機能性フィルムの製造拠点である深谷工場(埼玉県深谷市)の竣工を発表した。
新工場では、太陽電池バックシートの多様な製品ラインナップに対応した生産ラインを構築する。

同工場は高機能フィ ルム部材製造拠点としては国内最大級のもので、生産技術の革新により生産能力を当初計画の2倍となる年間2ギガワット以上(太陽電池発電量換算)に引き上げる。

凸版印刷は、昨年7月に米国デュポン社とポリフッ化ビニル樹脂加工に関する技術移転契約を締結。米国デュポン社の「テドラーフィルム」は、太陽電池バックシートで25年以上の実績があり、優れた耐候性は太陽電池業界において高く評価されている。


今回の新工場では、この技術移転契約に基づきデュポン社から供給されるテドラーフィルムの原料を元に、バックシートの製品化まで一貫した量産ラインを構築。テドラーフィルムの素材技術と、凸版印刷の製造技術を融合し、開発を進める次世代型太陽電池バックシートを主に生産する。



さらに、凸版印刷では太陽電池の用途や機能により異なるバックシートの仕様要求に対応するため、多様な製品バリエーションを展開、供給する。具体的には、欧米を中心に今後も急速な市場拡大が見込まれる大規模太陽光発電所(ソーラーファーム)向け太陽電池用や、政府の補助金復活など普及が期待される住宅向け太陽電池用など、用途別に最適な太陽電池バックシートを幅広く供給、グローバル市場でのシェアを拡大し、2010年度に300億円の売上高を目指すとしている。

《宮崎壮人》

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