英国トヨタは1月30日、『アイゴ』のマイナーチェンジ仕様の販売を開始した。エンジンの環境性能アップ、内外装のリファインなどの改良を受けている。
アイゴは2005年3月のジュネーブモーターショーで発表。欧州Aセグメントに属する小型車で、トヨタの欧州における入門車に位置づけられる。開発はPSAプジョーシトロエンと共同で行われ、生産はトヨタとPSAの合弁会社、TPCAのチェコ工場が担当。プジョー版は『107』、シトロエン版は『C1』を名乗る。
デビューから約4年の累計販売台数は30万台を突破。初めてのマイナーチェンジでは、環境性能の引き上げや内外装のリファインなどのメニューが用意された。
エンジンは従来どおり1.0リットル直3(68ps、9.5kgm)だが、低中域トルクの引き上げによって扱いやすさが向上。シフトチェンジ時の燃料カット機能や低抵抗エンジンオイルの採用も行われた。欧州複合モード燃費は26.7km/リットルと優秀。排出ガス性能も高められ、CO2排出量は109g/kmから106g/kmへと改善した。
外観はフロントバンパーのエアインテークを3分割に変更。リアはテールランプ内の3連レンズにシルバーの縁取りを施した。インテリアはシート地やドアトリムが新しくなっている。
また、新グレードとして「ブルー」、「ブラック」を設定。ブルーはケイマンブルーメタリックのボディカラーやBluetooth(ブルートゥース)対応オーディオ、ブラックはブラックメタリックのボディカラーやレザー&アルカンターラ内装が装備される。
英国での価格は、3ドアのベースグレードで7040ポンド(約91万円)からと、コストパフォーマンスの高さが光る。欧州トヨタは「アイゴの属するAセグメントは、税制変更による小型車シフトによって、2010年までに最大7%の市場拡大が見込める」と話し、アイゴによって攻勢を強める構えだ。