東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2008」では、屋外に「外部電源式アイドリングストップ給電システム」を紹介するエリアが設けられ、実際に給電スタンドからトラックへの給電のデモンストレーションが行なわれた。
東京電力が中心となって展開している同システムは、駐車中のトラックなどに対し、駐車場に設置された給電スタンドから車両に電力を供給するエコシステムで、車内でのAC100Vコンセントによる家電機器の使用や、保冷室などの荷台用の電源を外部供給によってまかなうことが可能となる。アイドリングを停止することでCO2・燃料費削減、騒音低減などの効果がある。
給電スタンドなどの製造を行なう大崎電気工業のシステム・機器部営業課エネルギー管理士の山内道八氏は、「スタンドを立てるだけで、大がかりなインフラ整備やコストを必要としないのもこのシステムのメリットのひとつ」と語る。
すでに札幌市中央卸売市場や東日本宇佐美4号矢板給油所をはじめ、大宮・東神・浜松・彦根・大阪・北九州・鳥栖などのトラックステーションに給電スタンドが設置されている。
山内氏は、「供給スタンドを最も多く持つ場所は、神奈川県の東神トラックステーション。今後も東京電力とともに利用可能場所を拡大していきたい」と語っていた。