国内での販売目標台数は500台/月という日産の新型『フェアレディZ』。1日、同社銀座本社で行なわれた発表会会場は、身動きがとれないほどの来場者で埋め尽くされた。同社商品企画室の湯川伸次郎氏は、その状況を「販売台数以上のものがあるのは確か。新型フェアレディZがこれだけ注目されるということは、無形効果が非常に大きい」と見る。
日産は、なぜこういう時代に2人乗りスポーツカーを世に送り出すのか。「Zは日本で見ると月500台目標だが、グローバルで見ると5万台もある。ビジネス上はのっている」と湯川氏。
同室の高山千秋氏は、「材料高、原油高と逆風は大きいが、スポーツカーを好む人がいるのも事実。スポーツカーは欲しいけど他のモデルは高価過ぎて手を出せないという人たちに、日産はフェアレディZというクルマを40年間出し続けてきた。これから先もフェアレディZを待っている人がいる以上、生み出していくのが使命だと思っている。“ZはZとして提供する”しかない」と語った。