【パリモーターショー08】スズキ アルト 欧州仕様デビュー

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スズキは10月2日、パリモーターショーで欧州向けの新型『アルト』を公開した。インドのマルチスズキで生産される小型車で、軽自動車の『アルト』よりもひと回り大きいボディを採用。日産自動車にもOEM供給され、日産版は『ピクソ』を名乗る。

新型は「環境に優しいシティコミューター」がコンセプト。ボディサイズは全長3500×全幅1600×全高1470mm。ホイールベースは2360mm。軽自動車のアルトよりも全長は105mm長く、全幅は125mmワイド、全高は30mm低い。2360mmのホイールベースは共通だ。最小回転半径は4.5mと取り回し性は良好。『MRワゴン』のような丸型ヘッドランプは愛嬌のある表情だ。

エンジンは2007年9月のフランクフルトモーターショーで発表された欧州専用車、『スプラッシュ』と共通の「K10B」型1リットル直3。最大出力68ps、最大トルク9.2kgmを発生する。ミッションは5速MTと4速AT。855kgの軽量ボディの効果もあって、環境性能は優秀。燃費は欧州複合モードで22.2km/リットル、CO2排出量は103g/kmを達成している。

室内は大人4名が座れる十分なスペースを確保。トランク容量(VDA計測値)も通常時が129リットル、後席を前倒しした状態で367リットルと十分だ。6エアバッグなど、安全装備も充実している。

新型アルトは2009年春に欧州市場へ投入。スズキは「年間6万台を販売したい」と意気込む。アルトが属する欧州Aセグメントは、燃料価格高騰による小型車人気によって、2008年1 - 6月販売実績が前年同期比36%増と伸びている。スズキ・アルトと日産ピクソの2台が欧州Aセグメントの台風の目になりそうだ。

《森脇稔》

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