三菱から発売された新型『トッポ』のエクステリアデザインは、よく見てみると5年前に絶版となっていた『トッポBJ』によく似ている。特にサイドからリヤにかけては、ほとんど同じようにも見える。
それもそのはずで、新型トッポのボディシェルやガラス、ドアやリヤゲートはトッポBJから流用されているのだ。そして、『eKワゴン』に似ているように見えるフロントマスクも、ボンネットやヘッドライトは『eKスポーツ』と同じパーツが使われている。
三菱自動車 商品企画部の葛西宏樹さんは「新型トッポはトッポBJやeKスポーツのパーツを使うことで開発の日程を短縮することができ、開発費を抑えることで車両本体価格の低価格化を図りました」とコメント。
確かに部品の流用や共用化はコストを下げるのには効果的な手段だが、5年前に販売を中止したボディが復活して、現在販売しているモデルのライトやボンネットが組み合わされるという話は、今まであまり聞いたことがない。
プラットフォームは現行のeKワゴンと共通なので、衝突安全性などは現代の水準になっているというが、eKワゴンも元々はトッポBJをベースに作られているので、元をたどればトッポBJと同じと言えなくもない。
開発コストを下げて車両価格を抑えるのも重要だが、もう少しオリジナリティのあるデザインを取り入れることも必要だろう。