デンソーウェーブは、QRコードを進化させた新しい2次元コード「iQRコード」を開発した。
iQRコードは、デンソーウェーブが開発したQRコードの技術を活かし、情報の表現密度を高めた2次元コードで、QRコードと同じスペースに更に多くの情報を表現することが可能で、同じ情報量であれば、より小さなスペースに印字が可能。
マイクロQRコードの11×11セルより小さい9×9セル構成の極小コードや、縦横のセル数が異なる長方形のコードも生成でき、従来のQRコードやマイクロQRコードでは印字が難しかった、極小部品や帳票の端、円柱面など特殊な形状のものに印字が可能となる。
iQRコードは、自動車・電機電子などの製造分野で、小さな部品やIC基板などに直接印字して工程管理に利用できるほか、従来バーコードで管理していた帳票のレイアウトを変更することなく、バーコードの代わりにiQRコードを印刷して、情報入力の効率を向上できる。このため同社では、自動車業界、電気・電子業界を初めとする様々な分野での利用を想定している。
コードの仕様は、JISまたはISOに規格化提案する予定で、QRコードと同様に一般公開し、制限無く利用することができる。各社プリンタメーカ、レーザマーカメーカに対しては2009年1月以降、ライセンス供与を開始し、iQRコードに対応した製品は随時発売する予定。
iQRコードは、9月10 - 12日に東京ビッグサイトで開催される「第10回自動認識総合展」に出品する。