5日、北海道長万部町内の国道を走行していた乗用車が対向車線側に逸脱し、そのまま道路右側の電柱に衝突した。乗っていた2人が死傷した。居眠り運転が事故の原因とみられている。洞爺湖サミット開催に伴う渋滞が予想されたため、出発時刻を早めたという。
北海道警・八雲署によると、事故が起きたのは5日の午前1時10分ごろ。長万部町花岡付近の国道5号を走行していた乗用車が対向車線側に逸脱。そのまま道路右側の電柱に衝突した。
クルマは中破。後部座席にシートベルト未着用の状態で同乗していた92歳の女性が投げ出されて全身を強打。近くの病院に収容されたが、出血性ショックが原因で死亡した。また、助手席に同乗していた59歳の女性が打撲などの軽傷。クルマを運転していた58歳の男性にケガはなかった。
現場は片側1車線の直線区間。3人は所用のために札幌へ向かっていたが、北海道洞爺湖サミット開催に伴う検問強化で渋滞が予想されたため、出発時刻を大幅に早めたという。警察では居眠り運転が事故の原因とみて、運転の男性から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いている。