JAF筑波スーパーFJシリーズ第3戦が22日、茨城県筑波サーキットにおいて行われた。「HP・Response. EMS KK-S」を駆る野間選手は予選4位、決勝はメカニカルトラブルでスタートできずに終わった。
Team Response. With SPEC 7 野間選手は前回の第2戦では5位に沈んだもののシリーズランキング3位の位置につけチャンスを狙いたいところだ。レース前のテストでマシンに大きな問題点が見つかった。これまで他車と同じセットにしても同じ特性にならず苦戦し続けた原因が見つかりレースに向けて明るい材料となった。
6月22日レース当日、前日夜から降り続いた雨は朝方には小降りになりスーパーFJ予選の始まるころには走行ライン上は乾いた状態になってきていた。
9時40分から予選開始。HP・Response EMS KK-Sを駆る野間選手は序盤から積極的に攻めた走りを見せ7周目に1回目のアタックを行い1分00秒302を記録。4番手につけ次の周にはピットへ戻り調整を行う。
雨上がりで路面のコンディションは悪いと予想していたものの路面はそれほど悪くない状態。少しセッティングを外しているようだが予選時間内での調整は間に合わないためそのままコースへ。
コースに戻って2周目に再度アタックを行うものの僅差で自己ベストを更新できない。そのころからタイヤの性能のピークを過ぎ始め、走り方を変えて対応するものの自己ベストは更新できないまま予選4位となった。
予選1位はもてぎで2連勝中の#7中島選手、2位は前回優勝の#19中林選手、3位は#38宮沢選手となった。
予選が終わりしばらくたつと天気予報どおりに雨が降り始める。昨年のスーパーFJ日本一決定戦での予選トップなどウェット路面を得意とする野間選手にとっては救いの雨である。各チームとも慌ただしくレイン用タイヤの用意に動く。
13時30分、雨は強さを増す中、各車コースイン。新品のレインタイヤを履いたドライバーは入念にタイヤに熱を入れている。ダミーグリッドから1周のフォーメーションラップを経て、各車スターティンググリッドに到着する直前に波乱が起きた。4番手の野間選手のマシンが駆動力を失ってしまったのである。トラブルの原因はドライブシャフト破損であった。
スタート不能となった野間選手は手を挙げてオフィシャルにアピールするがそのままレースはスタートする。
1コーナーはグリッドどおり中島選手、中林選手、宮沢選手のオーダー。序盤はこのオーダーのまま少しずつ差が広がる展開。5周目に#2三星選手がトラブルで戦線離脱。続いて第1ヘアピンで#38宮沢選手がスピンを喫し、#9西岡選手が迫るものの抜くには至らず順位変動はない。
後半になり2番手中林選手がトップ中島選手に迫り、差が縮まる。しかし安定感に勝る中島選手は再び差を広げて筑波サーキットでの初優勝を遂げた。2位は終始トップに喰らいついた中林選手、3位は途中スピンを喫しながらも逆転を許さなかった宮沢選手という結果となった。
野間選手のコメント:「ベースセットの問題が解決したことで今までのディスアドバンテージが解消され、やっとスタートラインに立てた心境です。決勝は得意の雨ということで期待していたのですが、メカトラブルの為スタートすら出来ず悔しいです。これまでの遅れを取り戻すべく、次のレースに向けてチームとともによりハードにチャレンジしていきます」
次戦は8月10日筑波サーキットで開催される。