アドバンテスト、欧州の車載用半導体試験装置メーカーを買収

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半導体試験装置製造世界最大手のアドバンテストは、欧州の車載用半導体試験装置メーカーであるドイツ法人クレデンス・システムズ(CSG)を買収することに合意したと発表した。

この買収により、アドバンテストはCSGが持つ顧客基盤および車載用半導体試験装置メーカーとして培ったアナログ技術、経験、ノウハウを吸収するとともに、欧州での開発拠点を獲得することになる。

アドバンテストの丸山社長は「車載用半導体市場は今後も安定した成長が見込まれ、欧州には有力な車載用半導体メーカーが多数存在し、これらの企業を顧客ベースとして取り込むことで、車載用半導体試験装置市場でのより一層のマーケットシェア向上に弾みをつけたい」とコメントしている。

アドバンテストでは、ドイツでの開発拠点を足場に、欧州主要顧客と密接な関係を構築、車載用半導体試験モジュールの開発を加速する構え。また、グループとして米国、日本の開発拠点に欧州での拠点を加えることで、アドバンテストのT2000テスト・システム用モジュールの開発力の強化が図れるとしている。

今回の買収でアドバンテストは、100%子会社ドイツ法人アドバンテスト(ヨーロッパ)を通じ、米国クレデンス・システムズ・コーポレーションの子会社である英国法人クレデンス・ヨーロッパからCSGの全株式を買収する。

買収契約のクロージングは、ドイツの独占禁止法当局の許可を得ることが前提で、8月末頃になる見込み。

《レスポンス編集部》

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