パナソニックが自社製カーナビに「ストラーダ」のネーミングを付けてから今年で5周年となる。14日に発表されたハイエンドモデル「ストラーダFクラス」の新機種『HX1000D』と『HW1000D』は、ストラーダ史上初のフルモデルチェンジとなった。
これまでのストラーダはOSにμITRONを採用していたが、08年モデルのFクラス2機種ではではWindows Automotiveを初めて採用した。簡単ツートップメニューのレイアウトや、地図描画スタイルのワンタッチ変更などはOS変更の恩恵ともいえる部分だ。
パナソニックとしては、トヨタ向けDOPナビ(2005年モデルのNHDN-W55G)にWindows Automotiveを採用した経験があり、市販とDOPでは手掛けている部署は異なるものの、メーカーとしてWindows自体の採用が初というわけではない。
2008年モデルのストラーダFクラスには、ハードディスク(HDD)内にリッピングした音楽から10曲を自動的に選び、DJのトークを交えながら再生する「ミュージックスタイリスト」や、HDD内に保存したJPEG画像をスライドショーとして音楽に合わせて再生する「スナップエフェクター」という機能が新たに採用されているが、この2機能も実はNHDN-W55Gがその先駆けといえる。2005年当時は「OSをWindows化したことで実現した」と説明されていた。
OSが変更されたとはいえ、ユーザーがそれを強く認識することはないだろうし、この5年間で培ったストラーダの使いやすさは何も変わることがない。