横浜ゴムは、ブラジルのサンパウロに現地法人「ヨコハマラバー・ラテンアメリカ」を設立、5月からタイヤ販売拡大に向けた販路開拓などのマーケティング活動を開始した。
資本金は約110万0000ブラジルレアル(約60万0000ドル)で、横浜ゴムとヨコハマ・ヨーロッパが出資した。
横浜ゴムはブラジル、アルゼンチン、チリなど中南米市場でのタイヤ販売活動を強化しており、2007年の同市場でのタイヤ販売量は5年前に比べ4倍近い伸びとなっている。今後さらに販売拡大を図ると同時に、横浜ゴムが得意とする高性能乗用車用タイヤを中心としたマーケティング活動を強化するためには、中南米最大の市場であるブラジルに拠点を設立する必要があると判断した。
新会社設立に伴いパナマ出張所は閉鎖する。
新会社は、将来の中南米地域でのタイヤ事業の現地化に向けた市場調査も行う。このため、来年までに現地出向者及び現地採用者ともに増員して10人程度の陣容に強化する。
今回のブラジルの新会社設立で、同社はBRICs諸国全てに拠点を配置したことになる。