富士重工、今期の純利益は46%減の100億円に

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富士重工、今期の純利益は46%減の100億円に
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富士重工業(スバル)は28日、2008年3月期の連結決算と今期(09年3月期)の業績予想を発表した。今期は世界販売を7%伸ばすものの、円高と原材料費高騰が収益を圧迫、純利益は前期比45.9%減の100億円にとどまる見通し。

今期の車両売り上げ台数は国内が2%増、海外はロシアなど新興市場の伸びを中心に9%増とし、合計では7%増の63万6000台を計画。売上高は1.8%増の1兆6000億円を予想している。

しかし、円高による為替影響で460億円、原材料費の上昇が230億円の減益要因となり、営業利益は49.6%減の230億円と半減の見込み。森郁夫社長は「収益見通しは非常に厳しいがグローバルな展開を強化、急激な情勢変化に対応していきたい」と語った。

前期は売り上げ台数が3%増の59万7000台となり、売上高は5.2%増の1兆5723億円だった。営業利益は4.6%減の457億円と2期連続の減益、純利益は42.1%減の185億円となった。

純利益の大幅減益は軽自動車の生産撤退に備え、群馬製作所の設備について130億円の減損損失を計上したため。トヨタグループとの提携強化に向け、財務面の対応を先取りして進めている。

《池原照雄》

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