昭和電工、アルミニウム板と押出製品価格を引き上げへ

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昭和電工は、アルミニウムの板と押出製品の価格を値上げすると発表した。今回の値上げは、6月1日からの出荷分の加工賃について10 - 15%値上げについて現状の契約内容を勘案して個別に顧客と協議する。

同社では、前回2007年1月出荷分から、製造に使用する燃料や製品に添加する亜鉛などの価格が上昇したことを理由に、アルミニウム板と押出製品の加工賃を引き上げた。

しかし、この価格改定以降も、原油や非鉄金属などの国際商品市況は上昇を続けていることに加え、さらに電力料金や梱包資材価格、物流運賃なども値上げとなっており、事業収益は厳しい状況となっている。

こうした状況下、同社は、小山工場溶解鋳造炉の燃料をLNGへ転換するなど、原価低減や生産性改善に注力してきた。しかし、これらの国際商品市況の高騰などの環境の変化は、自助努力の範囲を超えたもので、今後の安定供給体制を維持するためにも、顧客にその一部負担を要請するとしている。

《レスポンス編集部》

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