ブリヂストンのスタッドレスタイヤブリザック『REVO2』に扁平サイズが追加された。冬タイヤの開発のために作られたブリヂストンの北海道士別テストコースで、新しいブリザックREVO2のロープロファイルタイヤの雪道性能をリポートしていくことにしよう。
雪道のハンドリングコースでは日産『フーガ』、BMW『320i』、メルセデスベンツ『E320』、スバル『レガシィ』、トヨタ『アルファード』、マツダ『アテンザ』に試乗することができた。
アクセルペダルを踏み込み過ぎるとリヤが滑り出すFR車は雪道に弱いと思われているが、FR駆動のフーガ、3シリーズ、Eクラスともにとても走りやすい。舵の利きがよく、ハンドルを切り込んでいくだけでついてくる感じだ。なかなかサーチュレイト(頭打ち)にならずカーブの途中で切り足してもついてくる。雪道でも思い通りのハンドルの利きが期待できるからファンだ。アクセルオフやESCをカットしてパワーオンでリヤを滑らせた場合でもグリップを回復する能力が高い。ドリフトアングルが大きく付いた場合でも戻れるから安心感がある。
FF車は安定感が高い印象。前後バランスではリヤが強く常時安定方向で走っている感じだ。タックインを試みても反応は弱く穏やかな動きだ。滑りやすい道では安定しているのがどんなドライバーにとっても一番ありがたい。コーナリング状態ではリヤが強いが、発進のときにはフロントタイヤがしっかりと駆動力を発揮してくれる。ブレーキの利きもいいので決してフロントが弱いだけではない。
アイスバーンのスキッドパッドではレガシィツーリングワゴンに乗った。ここでは最新のREVO2と旧モデルのREVO1と同じタイヤサイズで比較をした。すると走り始めたときからすぐにハンドル手ごたえのしっかり感の違いがあり、その差は明確だった。コーナリング状態でのグリップの強さ、ブレーキング時の制動感の違いなど、目隠しをしてもわかるほどの違いだった。REVO1からREVO2は大きく進化していることを実感した。
ブリザックREVO2は、不安定になりやすいと思われているFRでさえしっかり安定させることができるグリップを持っているタイヤだ。