フォード、サプライヤーとの関係改善へ

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フォードモーターCEO、アラン・ムラーリー氏は、ヨーロッパの調達担当重役、ポール・ストークス氏をアメリカに異動させ、国内の製品パーチェシング担当重役とする人事を発表した。

ストークス氏はヨーロッパのサプライヤー間で評判が良く、今後は調達担当副社長、トニー・ブラウン氏の直属として活動を行う。

この人事は、アメリカ国内でここ数年の販売落込みなどにより関係が悪くなったサプライヤーとの間を修繕する意図のもと行われた。

フォードモーターでは昨年OESA (Original Equipment Suppliers Association)との話し合いを持ち、フォードとの取引の問題点などをアンケート形式で調査した。その結果は公表されていないものの、フォード側が大きな危機感を持ったことは明らかだ。

外部機関であるプランニング・パースペクティブ社が行ったサプライヤーへの聞き取り調査でも、フォードは「ビッグ3の中で3番目」、つまり最低の評価だったという。

ボーイング社で長年製品製造のプロとして活躍して来たムラーリー氏にとって、フォードがサプライヤーから受けている評価はかなりショッキングなものだったらしく、「サプライヤーとの信頼関係を取り戻し、良好な関係を築くことはフォード再建のキーワードとなる」と、意欲的に取り組む姿勢を見せている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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