東京モーターショー、GIS(地理情報システム)大手のゼンリンブースでは、第2世代に進化した音声会話エージェント「SA・TSU・KI(さつき)」のデモンストレーションが人気を呼んでいる。
サツキ・メイ・リンは第39回東京モーターショー2005で初登場したキャラクター。前回は「これからどこへ行く?」「何を食べようか?」などと優しく問いかけてくれる萌え系キャラだった。が、「さすがに音声認識の精度やデータベースが膨大で、今の段階では非現実的」(ゼンリン関係者)であったことから、今回は萌え系の要素を大幅に後退させ、かわりに音声認識による店舗検索など、実用的な機能を充実させている。
たとえば、「幕張のマクドナルド」と音声入力すると、音声認識エンジンが「幕張」の「マクドナルド」と、地名、店舗などデータベース検索に使えるよう言葉を分解して認識、候補地を探してくれるのだ。
次世代の車内インターフェースを予見させるような先進性を感じさせるテクノロジーだが、せっかくなら「幕張のマクドナルドに行きたいのね。あたしもおなかすいちゃったなー」などと言ってほしかったのも確かだ。