ヤマハ、アルゼンチンで二輪車生産へ…オフィスも移転

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ヤマハ発動機は、アルゼンチンで同社製品の輸入・販売を行っているヤマハ・モーター・アルゼンティーナ(YMARG)がアルゼンチン市場でのビジネス体制強化に向けて、新たに二輪車の組立工場を設置するとともに、ブエノスアイレス州オリーボス地区にあったオフィスを10月中にイトゥサインゴ地区に移転することを決定したと発表した。

YMARGは、二輪車組立工場を、移転するオフィスの敷地内に建設する。延床面積は3600平方メートルで、2008年4月に操業を開始する予定。組立工場の稼動初年度(2008年4月-12月)の生産台数は6000台を計画している。

YMARGは、敷地面積1万平方メートルの借地に建設した3階建ての建物に移転する。ビルの延床面積は4500平方メートルで、営業機能に加えサービスや部品供給機能を合わせ持ち、従来より広く近代的なオフィスとなる。

YMARGは、同社製品の輸入・販売を担う現地法人として、1996年に三井物産との合弁で設立した。その後、2003年に三井物産分の持ち株をヤマハ発が買い取り、更に翌年ヤマハ・モーター・ド・ブラジルの子会社となった。現在は、150の正規ディーラーを持ち、多彩なモデルラインアップのヤマハ製品を市場に提供している。

主な取扱製品は、ストリート、オン・オフ、モトクロス、スポーツ、ツーリングそしてアメリカンなど各タイプのモーターサイクル、スポーツタイプ、業務対応型のATV、4ストロークおよび2ストロークの船外機やウォータービークル、、発電機、ウォーターポンプなどの特機製品。

2003年以降、アルゼンチン経済は急速に回復傾向にあり、二輪車をはじめマリン製品や特機製品の需要が拡大している。特に二輪車市場は、2007年の総需要は60万台の見込みで、5年後の2012年には80-100万台へ伸長することが見込まれている。

YMARGは、オフィスの移転や二輪車組立工場の設置によりビジネスの体制を強化し、アルゼンチン国内でのポジションを向上させる方針。アルゼンチンでの今年の二輪車販売台数は、前年比135%増の3万台を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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