シャープは、車載用として業界最高の2500:1の高コントラスト比を実現した液晶ディスプレイの開発に成功したと発表した。
これまで、車載用液晶ディスプレイはカーナビゲーションシステムや後部座席でテレビ・DVDなどを視聴するためのリアシートエンターテイメント向けを中心に市場が拡大してきた。
加えて最近では、インパネ部に液晶ディスプレイを搭載しスピードメーターなどの計器類を表示するとともに、車載カメラや各種センサと連動させて運転者の視界補助や注意喚起のための映像・ガイダンスなどを同時に表示する動きが加速している。
こうした中、同社はカラーフィルタなどの部材の性能向上と液晶パネルの画素設計の最適化により、車載用途に必要な優れた耐久性と高い信頼性を保ちながら業界最高2500:1の高コントラスト比を実現した液晶ディスプレイの開発に成功した。
新開発のディスプレイの搭載により視認性が一層高まるほか、従来にない「深みのある黒」表示の実現で、インパネの黒色との一体感のある高品位なデザインが可能となるとしている。