ホンダの航空機事業の全額出資子会社HACI(ホンダ・エアクラフト・カンパニー)が、米国ジョージア州アトランタで開催されている「ナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション(NBAA)2007」で、『HondaJet』(ホンダジェット)の一新されたインテリアデザインとエクステリアカラーリング試案、さらに販売・サービスセンターの概要を公開した。
新しいインテリアデザインでは、人間工学面からフィット感と操作性、安全性に焦点を当て、素材の質感、造形、構造の細部にまでこだわるキャビンを目指した。
コックピットのデザインは、パイロットを人間工学面で徹底して研究して開発したもので、ガーミン社のグラスコクピットシステムの表示システムを基にレイアウト全体に独自の配慮を加えた。
また、HACIは量産型のエクステリアカラーリングの複数の試案を公開。HondaJetシルバーメタリック、HondaJetレッド、HondaJetグリーンとHondaJetイエローの4案を展示した。
さらに、HACIは今回初めて、今後数年をかけて全米に展開する予定の独立系HondaJet販売・サービスセンター施設のデザイン仕様を公開した。
各サービスセンターには整備用の大型格納庫を設置、施設全体にわたって小型ビジネスジェットでは前例のない規模での販売・サービス体制を可能にする設計となっている。
型式認定についてはFAAと緊密に連携をとって進めており、2009年初旬には量産型認定用機体の初フライトテストを行う計画で、2010年の型式認定取得に向けて順調に作業が進んでいるとしている。