ボルボの各モデルには上級車種にターボエンジンを搭載した「T-5」というグレードが設定されている場合が多いが、新たに登場した『C30』にもT-5は用意されている。
T-5には230psを発揮する2.5リットルの直5ターボエンジンが搭載され、ルーフスポイラーやスポーツシートが標準装備される。
ボルボ・カーズ・ジャパン マーケット企画部 岡田勝也さんは「T-5はC30のフラッグシップにふさわしい、エキサイティングなモデルに仕上げています。T-5はパワフルなターボエンジンを搭載していますので、『V70』などからダウンサイズされる方にもアピールできるクルマだと思います」とコメント。
確かにT-5のエンジンは、わずか1500rpmで最大トルクを発生するトルクフルなエンジンなので非常に力強い。高速道路の合流などでも、アクセルを踏んだ瞬間から鋭い加速が得られ、スムーズにシフトアップしながら瞬時に高速の流れに乗ることができる。
ハンドリングも自然吸気の「2.4iアクティブ」や「SE」に比べると、幾分スポーティに仕上げられているが、ボルボらしい上質な乗り味は損なわれていない。今回の試乗車はオプションのスポーツ・スプリング・キットが装着され、タイヤも17インチにアップグレードされていたので、幾分突き上げ感が強かったが、標準仕様なら乗り心地も快適なはず。
これだけの動力性能と軽快なフットワークを持っていれば、確かにV70などからダウンサイズしてきた人でも、C30のパフォーマンスに不満はないはずだ。