アメリカのリサーチ会社、R.L.ポークがハイブリッドの販売に関するレポートを発表した。それによると、2007年の最初の7か月で販売されたハイブリッド車は21万5997台で、昨年同期と比べて49%の大幅アップだという。
特に販売が伸びたのが「保守的」と言われる米中西部で、57%増。特にオクラホマ州ではなんと143%の伸びを記録した。また元々ハイブリッドブームの火付け役ともなった西部も52%増と好調、一方北東部では49%、南部では42%増となっている。
今日になってOPEC諸国が原油生産量を増やす予定はないと発表したことで、これから秋、冬のパーティシーズンへ向けてのハイブリッド需要は一層高まると見られている。原油価格は現在1バレル81ドル24セントと史上最高値を記録。またカナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマースのチーフエコノミストであるジェフ・ルービン氏は、2008年末までに原油価格は1バレル100ドルになるとの見通しを明らかにした。
米国内ではハイブリッドについて、政府の税制控除がトヨタ『プリウス』などいくつかのモデルについてすでに上限に達していることなどから、今年は売れ行きが鈍るという見方もあったが、原油価格が暴落しない限りハイブリッド人気は続く、ということが今回の調査で裏付けられた形だ。