【フランクフルトモーターショー07】スズキ キザシ ---Dセグメント

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スズキがフランクフルトモーターショーで発表した『キザシ』は、漢字で書くと「兆」。使い勝手と走りを兼ね備えたハッチバックとワゴンのクロスオーバーコンセプトは、スズキが本気で造り上げたDセグメントだ。

現行、スズキは自社製Dセグメントをラインアップしていない。「Dセグメントのフラッグシップ・モデルを造り上げる意気込みで臨んだ」というキザシのボディは、全長4650mm、全幅1950mm、全高1400mm ホイールベース2850mmの堂々たるDセグメントサイズ。フラッグシップとしてふさわしい品格と存在感を表現したデザインも特徴だ。

走行性能は、2リットルのターボディーゼルエンジンにシーケンシャル6速MTを組み合わせ、駆動システムはアドバンスドi-AWDを採用した。

四輪デザイン部先行デザイン課長竹内義男氏によると、「デザインテーマは、ダイナミック・アスリート・イン・モーション。シルエットに強い骨格表現と筋肉質な躍動感を取り込みました。肩の張ったショルダー断面や、ヘッドランプとグリルはノーズ先端の力強さをアピール。リアエンドの塊感、21インチ大径タイヤで足元の存在感も表現しました」とのこと。

インパクトのあるヘッドランプに囲まれたフロントグリルは、スモークのスケルトンになっており、内部には「兆」のエムブレムとサージタンク風のパーツが透けて見える。細部まで凝った意匠に、スズキの意気込みが感じられるコンセプトモデルだ。

《ケニー中嶋》

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