信越化学工業は、高輝度LEDの信頼性向上に必要な各種シリコーンダイボンド材を開発した。
同社は、高輝度LED用のシリコーンダイボンド材の研究開発を進め、各種製品を開発した。新たに開発された製品は、熱・光に対する長期信頼性が高く、変色が少ない透明タイプの「KER-3000-M2」、白色タイプの「KER-3100-U2」、さらに熱抵抗が小さく、放熱特性に優れた「KER-3200-T1」の3タイプがある。
ダイボンド材は、LEDチップをリードフレームに固定する接着材料。用途としては一般的にエポキシ樹脂が使われているが、高輝度LED用には信頼性の点からシリコーンが不可欠な材料として注目されていた。
LEDは、輝度の向上や技術の進歩により信号機などの表示装置から液晶テレビなどのバックライト光源、さらには自動車のヘッドランプをはじめとする照明材料へと用途の拡大が急速に進んでいる。同社では、今後も最先端の技術を追求し、高度化する市場のニーズに合わせて製品開発を行っていくとしている。