トヨタ『ヴァンガード』のパワートレインには、『RAV4』と同じ2.4リットルの直4エンジンにCVTを組み合わせたものと、北米仕様と同じ3.5リットルのV6に5速ATを組み合わせた2種類が用意されている。
商品企画本部 石坂宗徳さんは「日本では約75%が2.4リットルになると思われますが、ヴァンガードには上級SUVにふさわしい、ひとクラス上の力感を提供してくれる3.5リットルのV6も用意しました」という。
「また、RAV4にはFFの2WD車も設定されておりますが、ヴァンガードが持つアクティブなイメージには4WDが似合うと感じ、全車4WDの設定としています」
確かに3.5リットルは280ps/35.1kgmもの高出力を発揮してくれるので、170ps/22.8kgmの2.4リットルよりもはるかにパワフルに感じるだろう。ただし、『エスティマ』の3.5リットルは6速ATを組み合わせるのに対し、ヴァンガードの3.5リットルが5速ATというのは少し寂しい。
また、日本でのSUVは2WD車の需要もあるので、車両重量が軽く燃費に有利な2WDの設定も望まれる。このあたりは北米向けのRAV4がベースとなっている都合かもしれない。