ホンダは、4日、新しく開通した主要道路を即時にナビゲーションシステムのルート誘導に反映できる「主要道リアルタイム地図更新」の開発を明らかにした。道路開通と同時に地図更新が完了するシステムとしては世界初の技術で、今年秋に発表予定の新型フィットに搭載する新型ハードディスクカーナビから順次展開する。
主要道リアルタイム地図更新では、目的地までのルート周辺に新規に開通した高速道路や幹線道路などの主要道路を、携帯電話などを通じて開通後数分で地図データに反映することが可能となっている。
オンラインのカーナビ地図更新はトヨタが「マップオンデマンド」という名称ですでに5月からサービスを始めているが、ホンダのインターナビ室長、今井武氏は「他社が『(開通から)7日以内』だからホンダは『数分以内』で、と開発したものではありません。『リアルタイムに地図更新されるべき』という目標に対して、私たちが3年間かけて研究してきた技術です」と語る。
「更新に必要な差分データのみを抽出できる独自の地図フォーマットの採用により、更新時のデータ量を大幅に削減できた」と今井氏。ナビゲーションシステム内では、受信したデータを小さな単位ごとに更新できるため、数分程度で新規開通道路を地図に反映可能だという。