進路を譲ろうとした判断が仇 5人軽傷

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16日午前、岐阜県垂井町内の国道21号で、緊急走行中の救急車など車両4台が関係する多重衝突事故が発生した。この事故で救急隊員3人を含む5人が打撲などの軽傷を負っている。救急車に進路を譲るための急停車が事故原因とみられている。

岐阜県警・垂井署によると、事故が起きたのは16日の午前9時25分ごろ。垂井町宮代付近の国道21号交差点で、緊急走行していた救急車の接近に気づき、交差道路を走行していた26歳女性運転の軽乗用車が急停止したところ、後続の大型トラックが避けられずに追突した。

軽乗用車はトラックに押し出されるようにして交差点内に進入して救急車の側面部に衝突。トラックは対向車線側に逸脱して対向車とも衝突。結果として車両4台が関係する多重衝突事故に発展。救急隊員を含む5人が打撲などの軽傷を負った。救急車は急病人発生の通報を受けて現場に向かっている最中で、搬送者はいなかった。

現場は比較的見通しの良い交差点。当時は救急車側が赤信号だった。警察では事故の原因を調べているが、軽乗用車を運転していた女性は「救急車が見えたので進路を譲ろうとした」と話しており、前方の青信号を注目していたトラックの運転手が直前で停止した軽乗用車の存在を見落とした可能性が高く、これが事故に結びついたとみている。

《石田真一》

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