日産自動車は29日、急速に拡大する海外生産に対応して生産要員のトレーナーを効率的に育成するグローバルトレーニングセンター(GTC)を本格稼働させるとともに、神奈川県横須賀市の同施設を報道関係者に公開した。
GTCは横須賀市の追浜工場に溶接や塗装を含む車体組立と物流、品質保証などの育成設備を設置したほか、横浜工場(横浜市)にはエンジンなどパワートレイン関係の育成設備を設置している。
約1年前から徐々に研修内容を充実させ、このほど本格的に稼働した。日産のベテラン技能者20人が「グローバルマスタートレーナー」として、海外工場から受け入れた技能者を「マスタートレーナー」として育成する。
すでにマスタートレーナーは138人が修了しており、世界14工場に設置された地域トレーニングセンターで、日産の現地従業員に標準的な技能を教えている。
GTCは追浜と横浜を合わせて約6500平方メートルの規模。工場内の遊休施設などを使い、新たに3億円を投資した。