千葉県の幕張メッセで行われた「CEATEC JAPAN 2006」(3日〜7日)が5日間で19万4000人超の来場者を集めて閉幕したが、来場者の人気を一際集めていたのがムラタセイサク君だった。
ムラタセイサク君は京都に本社を置く村田製作所が技術の粋を集めて開発したもので、停止しても倒れないというバランス感覚抜群の自転車型ロボットだ。今年は昨年より大幅に機能がアップし、25度の坂道走行をはじめ、S字平均台走行、バック走行による車庫入れなど、アッと驚くような離れ業を披露した。
来場者はそのデモ走行を見ようと、時間になると村田製作所のブースに集まり、いつの間にか黒山のような人だかりになって、ほとんど身動きがとれないほど。
「1日7回、ムラタセイサク君のデモ走行をしていますが、毎回こんな感じですよ」と村田製作所関係者はうれしそうに話していた。