アメリカの今年上半期の自動車販売台数の集計が出された。その結果GM、フォード、ダイムラークライスラーが上位3位という「ビッグ3」の構図に変化はなかったものの、トヨタがダイムラークライスラーに2万5000台の差で4位と肉薄しており、今年後半にはダイムラークライスラーに変わってトヨタが米ビッグ3となる可能性が非常に高くなっている。
トヨタの2006年上半期の米国内販売台数は昨年比14.4%アップの122万3542台で、ダイムラークライスラーはメルセデス、クライスラーグループを合わせて124万4481台。6月だけの数字を見ると、トヨタが22万3018台でダイムラークライスラーの20万6748台を上回っている。
また、ホンダも昨年比9.8%増の64万4926台の売り上げと好調を保っている。特にホンダでは『シビック』などの小型車の売れ行きが順調で、6月には昨年比20%増となった。スズキ、スバルも好調で、日本のメーカーでは6月が昨年比19%減となった日産以外はすべて売り上げ、シェアを伸ばしている。
ビッグ3はGMが昨年比12%減、フォードが4%減で、トータルの米国内シェアは55%と史上最低となった。
トヨタは昨年以前にクライスラーグループ(メルセデスグループを除くダイムラークライスラー)を追い抜き、実質的にはすでにビッグ3の一角だ。そのため米国内でも従来のビッグ3にトヨタ、ホンダ、日産を入れて「ビッグ6」と呼ぶのが一般的になりつつあるが、今年終わりには名実共にトヨタが米ビッグ3となるようだ。