【三菱ふそう キャンターハイブリッド 発表】小型・長寿命なリチウムイオン電池

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【三菱ふそう キャンターハイブリッド 発表】小型・長寿命なリチウムイオン電池
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小型トラックで推進するトラックのハイブリッド化。つねに最新の技術投入が要求されるのは、こと商用車に限ったことではない。三菱ふそうトラック・バスから5日発表された『キャンターエコハイブリッド』の場合は、システムのスリム化だけでなく、各パーツの高効率化やコンパクト化を実現している。

まずはハイブリッドといえば、電池の性能が重要視されるというのはご存じの方も多いだろう。いくらモーターを高効率化したところで、電力供給が追いつかなければ結局はエンジンでの走行が増え、そのメリットを生かし切ることはできなくなってしまう。

キャンターエコハイブリッドの場合は、今や常識のリチウムイオン電池を採用しており、耐用年数は約10年で、走行距離に換算すると約30万kmほど。これだけ走れば、定期交換はほぼ不要となり、手間とコストが省けるのがポイントだ。

構造的には拳よりひとまわりほど大きい乾電池型のセルを48個集めてひとつのモジュールとし、エコハイブリッドの場合はこのモジュールをふたつ合わせてひとつのバッテリーとしている。

車載されるのはバッテリーユニットひとつで、搭載位置は進行方向に向かって左側のホイールベース内だ。剥きだし状態なので安全性などが気になるところだが、強固な金属性の箱の中に入れられているので万が一の衝突に対しても問題ない強度は保たれているという。

もちろんショート防止もしっかりと対策され、メンテナンス用のブレーカーも付くなど抜かりはない。

HEVシステム部の近藤勉さんによれば、「じつはバッテリー自体、かなり熱を発するのですが、これは空冷ファンを装着することで冷却しています。外側を強固にしたり、防水性を高めるほど、空気の取り入れという点では条件が厳しくなるわけで、その両立に苦労しましたね」と苦心したほどを語ってくれた。これらの努力により、エネルギー密度が高く、軽量で小型なバッテリーは誕生したのだ。

《近藤暁史》

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