5月30日に三菱自動車から発売された『コルトラリーアートバージョンR』は、久々に日本市場に投入されるターボエンジンを搭載したホットハッチだ。今までも同じエンジンを搭載した、コルトラリーアートというモデルが設定されてはいたが、バージョンRはラリーアートよりも、大幅にスポーツマインドを高めている。
足まわりには専用チューニングが施されており、ボディは設計段階から溶接箇所を増やし剛性を大幅に強化している。
エンジンは従来のラリーアートと同じものを搭載しているが、排気系のチューニングを変えたことで約7psアップした154ps/21.4kgmという1.5リッターとしては高スペックを実現している。
また、今まで国内向けのコルトではオートマチック(CVT)だけの設定とされていたが、バージョンRには初の5速MT車も用意されている。しかも、そのミッションは欧州のスポーツモデルに数多く採用されているゲトラグ社製だ。
三菱自動車商品開発統括・技術開発本部の高崎静一さんは「コルトバージョンRのネーミングは、コンパクトスポーツに革命(Revolution)を起こしたいという願いを込めてつけています。このクルマを発売することによって、走りの面でも新生ミツビシの元気のある部分をアピールしていきたいと思っています」という。
新生ミツビシとしては『アウトランダー』や『アイ』を発売し、市場での評価を高めてきているので、今度はコルトバージョンRで、走りのDNAをアピールしていくようだ。(つづく)