【ジャガー XK 新型日本発表】軽量フェチ、400kgのダイエット

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スポーツカーにとって、運動性能を大きく左右する「重量」は切っても切れない関係にある。加速力だけならボディが重くなってもエンジンパワーを上げるだけで高めることができるが、コーナリングやブレーキ性能は車体が軽ければ軽いほど有利である。

新型ジャガー『XK』のスペックを見て驚いたのは、全長4790mm×全幅1895mmというボディに装備を詰め込んだ大型ラグジュアリークーペにもかかわらず、車両重量がクーペで1690kg、コンバーチブルで1730kgしかないことである。これは、ひとまわり小さいボディにV8エンジンを搭載するメルセデスベンツ『SL500』の1850kgよりも軽い数値。

軽さの秘密を、新しいXKの開発をまとめたチーフプログラムエンジニアのラス・バーニー氏はこう語った。

「ボディをアルミニウム製にしたことが大きく効いているのです。もし、鉄を使って同じ剛性や衝突安全性のボディを作っていたら、今よりも400kgほど重くなった計算になります。単純な素材の違い(軽量アルミニウム鋳造や押し出し成形に加え圧縮アルミニウムパネルの使用)で200kg、構造や組み立て方法(エポキシ樹脂接着剤とリベット留めによるモノコックボディ構造)で200kgがその内訳ですね」

「それから今回私たちは、クーペとコンバーチブルを並行して開発しました。そのおかげで、まずクーペを作ったあとから屋根をとってコンバーチブルを開発する競合他車のような非効率的な補強を施す必要がないので、クーペに比べてコンバーチブルの重量がわずか40kgの増加で済ませることができたのです」

あくまで仮定の話とはいえ400kgのダイエットとは、尋常ではないレベル。そしてクーペ+40kgでコンバーチブルを作ってしまうなど、新しいXKは実は「軽量フェチ」なのだ。

《工藤貴宏》

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