「人間工学に基づき、女性、高齢者に負担のかからない給油機を」---。こんな考え方をもとに開発された給油機が「第22回国際計量計測展」(4−7日、東京ビッグサイト、主催:日本計量機器工業連合会)に展示された。
開発したのは給油機業界2位のトキコテクノで、「操作パネルや給油機の位置を全体的に下げて、女性が楽に給油できるようにした」と同社関係者。また、ノズルについても抗菌・超軽量にした。同社はこの給油機を5月1日から販売する。
現在、ガソリンスタンドは急速にセルフ化が進んでおり、石油元売り大手6社のセルフ式ガソリンスタンド出店数が05年末に3673店に達し、スタンド総数に占める比率が初めて10%を超えた。
人件費の削減、来店客の回転率の速さ、そして安いガソリン価格を求める顧客のことを考えると、今後もセルフ店が加速度的に増えていくのは間違いなく、同社としても“人に優しい給油機”で一気にシェアアップを図ろうというわけだ。