スズキの鈴木修会長は、年頭の記者会見で、軽自動車市場のシェア争いで、ダイハツが肉薄していることについて「競争で切磋琢磨することはいいことで、新型車を出しながらスズキはスズキでやっていく」と述べ、余裕の構えを見せた。
鈴木会長は、ダイハツが初めて軽市場のシェア30%に達したものの「シェア30%を超えると、そこから伸ばすのは限界がある」と述べた。その上で「(ダイハツがシェアを上げ始めた)2002年と比べてスズキのシェアは0.8ポイント上回っている」とも。
鈴木会長によると「2002年と比べてダイハツはシェアが3.8ポイント、日産が3.5ポイント上がった。これに対して三菱が4.7ポイント、ホンダが3.0ポイント下げており「よそが食われており、スズキは下がっていない」としている。
ただ、今後については「シェア33%の壁はなかなか破れないが、他社も努力しており、軽自動車の販売競争は本格化する」との見通しを示した。