VW『ポロ』に追加設定されたGTIには、現行型『ゴルフ』GTIのように、初代ゴルフGTIにインスパイアされたデザインが数多く採用されている。
もっとも特徴的なのは、グリルの下が黒く塗られたワッペングリルだ。グリルはメッシュタイプに変更され、グリルの縁にはGTI定番の赤いラインが入っている。ヘッドライトもリフレクター部分がブラックになり、精悍さを増している。
ホイールもゴルフGTIに似たデザインになったので、少し離れた場所から見たときには、ポロだかゴルフだかが、一瞬区別が付かなくなるぐらい似ている。
インテリアにもGTIテイストが盛り込まれ、シート表皮はスポーティなチェック柄だ。ステアリングもGTI用に変更されており、ステアリングやシフトブーツ、シートベルトの両サイドにまで、赤いステッチが入っている。センタークラスターのパネルもスポーティなメタル調に変更されている。
フォルクスワーゲンジャパンマーケティング統括部の正本嘉宏さんは「新型ポロGTIにも、GTIのアイデンティティが多数盛り込まれています。ビジュアル的にもハイクオリティを感じていただけると思いますし、そのうえで今までのポロの使い勝手のよい部分は犠牲にしていません」とコメント。
確かに新型ポロGTIは、ひとめ見た瞬間にGTIとわかるルックスと、懐かしさも感じられるスポーティなインテリアに仕上がっている。これこそがGTI好きの、心をくすぐるパッケージなのだろう。(つづく)