【スズキ スイフトスポーツ詳報】その2 専用チューニングのスペシャルエンジン

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「新型『スイフトスポーツ』のエンジンは低中速のトルクを重視していますが、7000rpmまで回すことができますので、高回転での力強さも楽しんでいただけると思います」と語るのはスズキ エンジン設計部 山本通泰さん。

新型スイフトスポーツには専用の1.6リットルエンジンが搭載されている。このエンジンは標準車の1.5リットルのストロークを増し、排気量を上げているが、当然、そのほかにもスペシャルチューニングが施されている。

フリクションを低減するために鍛造ピストンを採用し、カムやバルブスプリングなどにも高回転時の追従性を重視した改良が加えられている。さらにピストンの冷却性能を高めるオイルジェットや水冷式のオイルクーラーも追加されている。もちろん吸排気系のマニホールドも専用チューンだ。

これだけ専用のチューニングが施されていると、さぞかし高回転型のレーシングエンジンのようになっているのかと思えばじつはその逆で、山本さんのいうようにメインは低中速のトルクアップが目的なのだ。3000rpmから5000rpmで非常に力強く、アクセルワークに対してレスポンスよく反応してくれる。

この回転域はコーナリング中から立ち上がりにかけて、もっとも使用する重要な回転域。ここでアクセルに対して素直に反応してくれるエンジンだと非常に走りやすい。ステアリングは一定の舵角を保ちながらも、アクセルワークひとつで、クルマが走りたいラインを簡単にトレースできてしまうのだ。

そして5500rpmから7000rpmまではマージンの領域。コーナリング中に5500rpmを超えても7000rpmまでは回すことができるし、立ち上がりで6000rpmあたりで早めにシフトアップしても次のギヤでトルクバンドに達している。

山本さんは「新型スイフトスポーツは、ジュニアWRCに参戦しているラリーカーのイメージに近づけたいと思い、日本仕様も1.6リットルとしました。最近はこのクラスのスポーツカーは減っていますが、逆に今は狙い目かと考えています」と語る。

確かにこの扱いやすさは、低中速のコーナーが多いラリーの世界では強い見方になってくれるだろう。新型スイフトのエンジンは、ラリーのベースマシンとしての性能追求も行なわれているのだ。(つづく)

《岡島裕二》

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