EZ助手席ナビの戦略---既存ナビとは別の「新市場」ねらう

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1日、KDDI/沖縄セルラーとナビタイムジャパンが、au携帯電話を使ったカーナビゲーションサービス『EZ助手席ナビ』を発表した。

海外では携帯電話/PDAを使ったカーナビゲーションは一般的だが、日本はカーナビ専用機が中心の市場。昨年の道交法改正以後、車内での携帯電話利用には“逆風”も吹く。そのような中で、キャリアをあげてケータイナビを推進するKDDIは、何を狙うのか。

KDDI コンテンツメディア事業本部コンテンツ推進部パートナーズビジネスリーダーの江幡智宏課長補佐と、大谷宏主任に話を聞いた。

●GPSのauだから実現できたサービス

言うまでもないが、EZ助手席ナビをはじめとする携帯電話のナビゲーションサービスには、GPS機能の内蔵が欠かせない。KDDIがEZ助手席ナビを実現した背景には、同社のGPS分野での強みがある。

「(auは)2001年12月に『GPSケータイ』としてGPS内蔵携帯電話を投入し、2003年10月には端末単独測位も可能なMS basedのGPS携帯電話を実用化。歩行者向けナビゲーションサービス『EZナビウォーク』を商用化しました。EZ助手席ナビはこれらの延長上に存在します」(江幡氏)

KDDIがGPS分野に強いのは、同社の携帯電話が採用するクアルコム社製のコアチップセットがGPS機能「gpsOne」を内包しているからだ。この技術ではGPS情報と基地局の位置情報を組み合わせて、携帯電話の位置を測位する。当初は測位機能をネットワーク側のロケーションサーバーが提供していたが、2003年からスタートしたMS-based対応版では最初の1回のみ通信を行い、以降の測位は携帯電話単独で可能だ。これにより携帯電話による「GPS位置確認」だけでなく、「ナビゲーション」が可能になった。

江幡氏によると、auのGPS携帯電話は累計1300万台が稼働中で、そのうち740万台がGPSナビゲーション可能なMS-based対応機だという。

「クルマ向けのナビゲーションサービスについては、(2001年の)GPSケータイの頃からお客様から要望をいただいていました。2003年に歩行者向けのEZナビゲーションが実現し、その声はさらに強くなりましたね。我々としても、GPS分野で先行する立場からも、クルマ向けは是非やりたい分野であったのは事実です」(江幡氏)

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《神尾寿》

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