先に日本では新型が発売開始されている『ノート』のヨーロッパモデルがIAAに登場した。取り換えが容易なバンパー、セキュリティを重視したラゲッジスペース、リアシートをスライドさせることで後方座席をより広く確保可能にするなど、地域性を反映したディテールの違いに注目だ。
日本仕様ではグリルまで一体成型のボディ同色バンパーが装備されているのに対し、欧州仕様はデザインの異なる分離型のグリルを採用。
バンパー部分にもブラック仕上げのモールが装着されている、これは「バンパーを軽くぶつけたり擦りながら押し込む」ヨーロッパの駐車事情を考慮し、スタイリングよりも傷が付いても容易に交換できるような装備が重視されたもの。
同じ理由でドア部分にもプロテクションモールが追加されたルックスは、国内仕様と大きく異なる印象だ。インテリアも、カーゴトレイもラゲッジスペースの搭載物を完全に隠せる形状としたのは、現地事情に配慮してセキュリティ対策のひとつ。
全長4008mm、全幅1690mm、全高1550mmのコンパクトボディながら、クラス最大の室内空間は国内モデル同様だが、ヨーロッパ仕様ではさらにリアシートが160mmスライドし、『ティーダ』並みの広い後席居住性を確保できるような工夫が施されている。