フェラーリは、開催中のフランクフルトモーターショー(一般公開:17−25日)において、『F430』をベースとするレースマシン「F430チャレンジ」を公開した。
F430チャレンジは、F430と同じ490馬力のエンジンを搭載しているが、レース用にさまざまな改造が施されている。まず、乾燥重量は1225kgへと大きく軽量化が図られた。
また、フェラーリのレースカーとしては初めて、カーボンセラミックを使用したプレーキング・システムを採用。また、「E-Diff」や「マネッティーノ」など、F430で採用されているドライバー補助用の電子装置は取りのぞかれた。さらに、5速と6速のギア比は、エンジン性能を、もっとも高く引き出すようにチューンされている。
また、ステアリングは、クイックリリース・メカニズムを採用し、乗車や降車が容易に行えるよう改良されている。ステアリングにはピットと無線通話するためのボタンも取り付けられている。後部の排気管は中央に配置され、リアグリルも改良し、エンジンからの排気もよりスムーズに行えるようになった。