【ホンダASV-3】ホッピング通信とレピーター活用

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【ホンダASV-3】ホッピング通信とレピーター活用
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安全装備として車車間通信の実用化では、クルマ専用の周波数である5.8GHz帯を使う。しかし、電波は特性上、周波数が高くなるほど直進性が高くなり、光のように遮蔽物の影響を受けやすくなる。いろいろな物が混在する街中では、高い周波数ほど使いにくい。

DSRCの5.8GHz帯は、携帯電話(800MHz /1.5GHz/2GHzを使用)よりも高い周波数帯であり、当然ながら遮蔽物の影響を受けやすい。これでは「交差点の先や、物陰にいるクルマの存在をあらかじめ知る」という車車間通信の目的にあわない。

その問題に対してホンダでは、DSRC技術で検討されている「ホッピング通信」と「レピーター(中継器)」の活用が鍵になると考えている。

「DSRCではクルマ同士が情報を中継しあう事でネットワークを広げる『ホッピング通信』があります。これを使えば、(見通せず)直接、電波が届かない位置にいるクルマともリンクが確立できます。

さらに、遮蔽物の多い交差点では、路上にレピーター(中継器)を設置し、そこを経由してDSRC信号をやりとりすれば、曲がった先にいるクルマの情報も得られます」(浅沼信吉・本田技術研究所主任研究員)

むろん、このコンセプトを実現するには、DSRCによる車車間通信が自動車メーカー間の壁を越えて広く標準化される必要がある。さらに路上レピーター設置には、道路管理者の積極的な取り組みが必要になるだろう。

《神尾寿》

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