【D視点】新型マツダ ロードスター…下駄と米、スニーカーと麦

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【D視点】新型マツダ ロードスター…下駄と米、スニーカーと麦
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★古い皮袋に新しい酒を注ぐ

2003年10月、マツダが東京モーターショーにコンセプトカー『息吹』を発表して以来、その量産型とも呼ぶべき新型『ロードスター』への期待は盛り上っていたが、05年8月25日、そのロードスターがついに発表された。

初代ロードスター発表から16年の歳月を経た3代目は、これまでのロードスターのデザインから無駄な部分がすっかり取り除かれた。長い歳月が小川の小石を磨いたような美しさが特徴となっている。

また、フロントグリルやヘッドランプの形状も端正にまとめられ、英国のインダストリアルデザインのような品格をも感じさせる。これまでのデザインを踏襲した新型には目新しさこそないが、ダイナミックで威圧的なデザインが流行るなか、一服の清涼剤のよさがある。

新型ロードスターは全長3995mm×全幅1720mm×全高1245mm。全長を除いてコンセプトカー息吹と同寸法だ。先代ロードスターと比べるとわずかにサイズアップされているが、安全性や装備の充実など時代の要求から考えると「大きくしない」とのポリシーがあったようだ。

メカニズムの目玉は『RX-8』で実証済みのスーパーフロントミッドシップと称する自慢のレイアウト。くわえて新開発のエンジン搭載は第一級のフットワークを期待させる。「古い皮袋に新しい酒を注ぐ」新型ロードスターが、ライトウェイトスポーツカー普及の火付け役になればカーライフの楽しさも広がろう。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。元日産のデザイナーで、社会現象となった『Be-1』をプロデュースした。現在は東京造形大学教授として後進の指導に当たる。デザインジャーナリストとして執筆活動も行なう。

★古い皮袋に新しい酒を注ぐ
★好きこそ物の上手なれ
★下駄からスニーカーへ

《松井孝晏》

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