朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年8月3日付
●カローラ3000万台生産、世界累計(読売・2面)
●三菱自動車、赤字縮小216億円、4−6月期、売上高4858億円に減少(朝日・8面)
●ブリヂストン、中国に新工場 広東省、07年操業へ(朝日・8面)
●トラックと大型バス、いすゞがリコール(朝日・29面)
●トヨタグループ、敵対的買収に防衛策、系列の非上場、東和不動産株式買い増し推進(毎日・8面)
●たった二人の民営化委員会、道路公団と国交省側欠席(毎日・27面)
●米GM新車値下げ、最大数千ドル(産経・9面)
●高級車商戦デッドヒート「レクサス」発売前に(産経・9面)
●いすゞ運行管理システム、汎用型に転換、拡販(産経・9面)
●スズキ、純利益2%増、二輪車販売、海外で好調、4−6月(日経・11面)
●旧日産系のゼロ、東証2部に上場、MBOから4年で(日経・13面)
●夢のオープンカー、ちょっと身近に メルセデスが新型モデル(日経・31面)
ひとくちコメント
トヨタグループが敵対的買収に対する防衛策として、グループ内の株式持ち合い比率を引き上げる方針を固めたという。
きょうの毎日がトヨタ自動車専務から東和不動産の社長に転出した神尾隆氏(兼トヨタ自動車相談役)への取材をベースに報じているが、不動産管理会社である東和不動産が、各社の株を買い増す形で実施するという。
東和不動産は非上場だが、会長は豊田章一郎名誉会長が務めるなどグループの旗頭的な存在。また、本業の不動産管理による収益よりも「配当による収益の方が圧倒的に多い」(神尾社長)という異色企業。
マスコミとのパイプが太い神尾氏が新社長に就任したことから、新聞、雑誌媒体などへの露出度も高まっている。