【D視点】アウディの金太郎とホトトギス

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★鳴かぬなら、鳴かせてみせよう

アウディ『A4』の顔が変わった。外観ではフロント周り以外に目立った変更はない。日本車がよくやる拡販のためのマイナーチェンジを、アウディもやったのかと軽い失望を伴った驚きを持つ人も多い。だが、そう短絡的に考えるものではない。

フロントエンドは、『A6』で打ち出したアウディ自慢の「シングルフレーム」と称する、ある意味、時代逆行気味な大口グリルを継承している。

しかしA4のそれはA6からのサイズダウンではなく、アウディファンなら遠方からでもA6と見間違えることはない程度の変化は持たせてある。車格にふさわしいように変形ヘッドランプの形状を工夫した結果だろう。

これでA6から始まったアウディの新しい顔はA3、そして主力のA4にまで広がり、主だったアウディファミリーがシングルフレームグリルでそろった。

アウディには新しい顔の導入を急ぎ、早く巷で認知させたいという気持ちがあったようだ。「鳴かぬなら、鳴かせて見せようホトトギス」が戦略かもしれないが、自然に馴染めるよう「鳴くまで待とう」であって欲しい人も多いはずだ。

A4のマイナーチェンジではエンジン、サスペンションはじめ、あらゆる部分に手が入れられ大幅なグレードアップが図られているから、まあ、よしとしよう。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★鳴かぬなら、鳴かしてみせよう
★ギリギリブランド戦略
★この「シングルフレーム」が目に入らぬか

《松井孝晏》

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