ホンダは5日、今秋発売予定の次期『シビック』に搭載される新開発1.8リットルエンジンを先行発表した。
このエンジンの特徴は「i-VTEC」とDBW(ドライブバイワイヤ)を協調制御することで、1000−3500rpmの低負荷域では燃費カムを作動させ、吸気バルブが閉じるタイミングをコントロールすること。
その結果、低負荷走行時にもスロットルバルブを大きく開けることが可能となり、エンジンが空気を吸い込む時の抵抗を最大で16%も低減している。
このエンジンを開発したホンダ技術研究所 ED2ブロック マネージャー 梶原滋正さんは「このエンジンのアピールポイントは低燃費と優れたトルクフィールの両立が実現したことです」
「従来の1.7リットルエンジンより約6%も燃費を向上していますが、可変管長樹脂インテークマニホールドを採用することにより、最大トルクは1.9kgm向上した17.7kgmを実現しました。最高出力は140PSと際立った数値ではありませんが、全域で力強くなったトルクフィールには自信があります」とコメント。
さらに「今までの1.7リットルエンジンも改良を重ねていましたが、ようやく新型を導入することができました。今後はこのエンジンが現在の1.7リットルに変わり、順次様々なモデルに搭載されていく予定です」とコメント。
次期シビックはこの1.8リットルとハイブリッドの2本立てのようだ。とはいえハイブリッド車は多くの台数が見込めるわけではないので、この1.8リットルエンジンが次期シビックの主力となる。