【神尾寿のアンプラグドWeek特別編】ドコモのBluetooth端末M1000発売…前編

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●ネーミングが変わったぞ

ドコモユーザーのドライバーが待ち望んでいたBluetooth(ブルートゥース)対応端末の第2弾が7月1日に発売された。ビジネスFOMA『M1000』である。

「おやっ?」と思った読者もいるかもしれない。ドコモのFOMAラインナップはフラッグシップモデルの「901i/iS」シリーズとエントリーモデルの700iシリーズを軸に、「iL」や「iG」など派生モデルが連なる構成。特殊モデルとして「FOMAらくらくホン」があるが、FOMAの前にタイトルがつくのは初めてだ。

それもそのはず。今回、発表されたM1000は、携帯電話をビジネスでフル活用するユーザーに向けた、いわば「プロ向け」仕様の端末。独立したラインナップとして、「ビジネスFOMA」となったのだ。

●ビジネス向け多機能の一方で、iモードはナシ

M1000は従来の日本の携帯電話とかけ離れたフォルムをしている。携帯電話初の2.9インチTFTタッチパネル液晶を備える一方で、ダイヤルボタンはない。ダイヤルやメールの作成といった操作はタッチパネルとタッチペンの組み合わせで行う。そのフォルム、操作スタイルはPDAに近い。

携帯電話カメラはアウト側が131万画素のメガピクセル、インカメラは31万画素だ。802.11bの無線LAN機能を標準搭載し、ドコモの講習無線LANサービス「M-ゾーン」などが使える。またUSB 2.0端子を備えており、PC連係機能が充実している。

ソフトウェア機能はさらに充実している。インターネット上のPC向けサイトを閲覧できるフルブラウザ「Opera7.5」を搭載し、メールはPOP/IMAPに対応するので、一般的なISPのメールや会社のメールがそのまま利用できる。

さらにExcelやWord、PowerPoint、PDFの閲覧にも標準で対応し、これらのファイルがメールに添付されていてもそのまま見られる。

またW-CDMA/GSMのデュアルネットワークモードを備えており、海外のデータ通信仕様GPRSも備えている。M1000は端末を交換することなく、国際ローミングサービスが利用できる。

しかし、その一方でiモードのコンテンツサービス、メールサービス、アプリは利用できない。

M1000では、どちらかといえばコンシューマー向けだったiモード系のサービスをばっさり切って、PCを使いこなすビジネスユーザー向けの機能を充実させているのだ。だから「ビジネスFOMA」なのである。

なおM1000はドコモのパケット料金定額制サービス「パケ・ホーダイ」には対応しないが、パケット料金割引サービスは利用可能だ。

●充実したBluetooth関連機能

Bluetooth関連機能も充実している。プロファイルはハンズフリープロファイル、ヘッドセットプロファイル、ダイアルアッププロファイルなど、クルマ向けハンズフリーフォン機能やテレマティクス利用に必要なものは「全部入り」。

その上でオブジェクトプッシュなど合計8種類のプロファイルを搭載する。現在のBluetooth関連機器で求められるプロファイルのほとんどに対応した格好だ。

さらにインターナビやカーウイングスなど主要テレマティクス端末向けの設定は標準で用意されており、これらの利用時はメニューから項目を選び、パスコードをいれるだけでOK。初めてBluetoothを使うユーザーにも配慮した作りになっている。

後編ではBluetooth機能を中心にロードインプレッションをお送りする。

《神尾寿》

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