29日にパリで開催された世界モータースポーツ会議において、マックス・モズレーFIA会長は、アメリカGPへの出走を拒否した7チームへの制裁決定を9月まで延長することを明らかにした。
モズレー会長によると、7チームに掛けられた嫌疑5つのうちの2つ、適正なタイヤ受給実現の失敗と、決勝レースのスタートを拒否したことについて有罪であると認められた。
しかし残りの3つ、速度制限付きレース(具体案は無かった)を拒否したこと、最後の時点までレースをするそぶりをしたこと、スチュワードにレース不参加を伝えなかったことについては無罪と判断。
今後はミシュラン側のファンに対する賠償方法などを見極めた上で、7チームへのペナルティについては、9月14日に特別に開催される世界モータースポーツ会議で決定するとのこと。
モータースポーツに参加する自動車メーカーを統合するFIAにとってタイヤメーカーのミシュランは監督範囲でないため、直接ミシュランにペナルティを科すことは出来ない。「FIAはミシュランと直接的な関係にないため難しい判断を強いられた」とモズレー会長は複雑な心境を語った。