矢野経済研究所は21日、ディーゼルエンジン車の排出ガス後処理システム市場に関する調査結果を公表した。
大型トラックの排ガス浄化技術は現在、DPF方式と尿素SCR方式に陣営が分かれるが、2010年には一つのシステムとして収れんする可能性があると指摘している。
調査は主要大型車メーカー、排出ガス後処理システム関連企業、関連団体・研究所などを対象に昨年12月から今年4月にかけて実施した。
今年10月からの新長期排出ガス規制では、日産ディーゼル工業と三菱ふそうトラック・バスが尿素SCRで規制値をクリアするが、日野自動車といすゞ自動車はDPFで対応する。
調査結果によると09年のポスト新長期排出ガス規制ではNOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)ともに規制値がさらに厳しくなることから「DPF+尿素SCR」が組み合わされたシステムが搭載されるとしている。