【トヨタ・アルファード マイナーチェンジ詳報】精悍で高級な風貌。ボディはちょっと拡大

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【トヨタ・アルファード マイナーチェンジ詳報】精悍で高級な風貌。ボディはちょっと拡大
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「全長が標準で40mm伸びています。(フロントパンパーを新設計し)歩行者保護の関係です。フロント先端が出ているので、グリルのスラント角度がつき、押し出し感が出ました」と、トヨタ車体・デザイン部の渡邊寿さん。しかも、AFSヘッドランプ(一部オプション)装着で、フロントライトの中身がつまっているような意匠が印象的。リアコンビネーションライトも、ホワイト部分が増えて高級感がグーンとアップ。こうした前後の衣替えにより、サイドビューがよりガッシリとして、『アルファード』全体がより大きく見えてしまうから不思議だ。

「ミニバンはサイド面が広い。(なにか特徴を出そうと思って)キャラクター線を出すとうるさくなる。難しいですね」。という渡邊さんだが、今回の作品にはかなり満足しているようすだ。

今回のマイチェンのキーワードである、より高級により上質が見事に実現されている。また、トヨペット店で販売されるアルファードGと、ネッツ店発売のアルファードVでは、フロントグリルのデザインが違う。今回はとくに、“G”モデルで工夫が多いという。「これまでは、メッキの部分が多くて、なんというのでしょう…、ちょっと演歌調で。今回は、メッキ面に断面を加えて質感を上げています」。これも、購買層の想定年齢が低かったための対応なのだろう。よりスマートな印象を狙っての軌道修正だ。そして若さが売り物のネッツ店対応の“V”モデルではさらにスポーティイメージなデザインを目指している。

インテリアは、木目の色目が明るくなっている。“明るさ”は最近のトレンドなのだ。インパネ内部ではメーターのデザインがよりスポーティな印象へ。また、センターコンソール上部のナビの画面が6.5インチから8インチにサイズアップ。トヨタ最新のテレマティクスサービス、“G−BOOKアルファ”の機能を最大限に味わうことができる。トヨタのフラッグシップミニバン、アルファード。そこにはライバルたちの一歩先行く、躍動的な高級感を満ち溢れている。(つづく)

《桃田健史》

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