3月1日より受注が始まっていたランドローバー『ディスカバリー3』が5月14日より発売された。その名が示すとおり3代目となったディスカバリー3は、先代よりもさらにプレミアム性を高めたSUVに進化している。
全長は先代に比べて130mmも長い4850mmとなり、ホイールベースにいたっては345mmも延長されている。その結果、見た目は一瞬『レンジローバー』と見間違えてしまうほど、大きくなっている。
エンジンはジャガー製の4.4リッターのV8と、フォードSUVに搭載されている4リッターのV6をラインナップ。トランスミッションは両エンジンともにZF製の6速ATが組み合わされている。
質感が増してプレミアム性が高まったことで、価格帯も568万円〜759万円へと大幅に上昇している。先代の価格帯が400万円代前半から500万円台前半ということを考えれば、かなり高額なクルマになっている。
ランドローバージャパンでマーケティングを担当する浅野智子さんは「近年のSUV市場は多様なモデルが販売されているので、独創性やプレミアム性を向上して商品力を高めなくてはなりません。また、フォードグループの中でもランドローバーは、プレミアム性の高いSUVを作るブランドとして成長させていく予定です」
「新しいディスカバリー3は、しっかりと7人が乗車できる居住性を持ちながらも、本格的な悪路走破性を備えたクルマです。これほどの性能を持ったクルマは、ほかにはないと思います。先代と比較すれば価格帯は上がっておりますが、ディスカバリー3の高い商品力ならば、VW『トゥアレグ』などのライバル車とも勝負できると考えています」とコメント。
今までのディスカバリーは、レンジローバーとは違う路線のカジュアルなSUVという位置付けだったが、ディスカバリー3はレンジローバーにも匹敵するプレミアム性を武器に、激戦の輸入車SUV市場に挑んでいくようだ。(つづく)